2009年12月30日
12月23日県文化振興条例制定記念フォーラム開催
1週間ほど前になりますが、
12月23日、大津市のピアザ淡海で県文化振興条例制定記念のフォーラムが
開催されました。
第1部「文化で滋賀を元気に!キックオフ・フォーラム」
・基調講演
平田オリザ氏「文化の公共性を問う〜なぜ今、地域に文化が必要なのか〜」
・パネルディスカッション「文化で滋賀を元気に!」
パネリスト
平田オリザ氏、青木保氏、嘉田由起子知事
コーディネーター
関百合子(県民文化課長)
第2部「第2回文化・経済フォーラム滋賀2009」
・講演
森建司氏(新江州株式会社代表取締役会長)
「企業における文化活動「「共生社会倫理」の目覚め」
・交流会

平田オリザ氏の講演よりメモ・・・
従来の日本型社会のコミュニティ機能が壊れてしまった今日において大切なのは、
意図的に自分たちでコミュニティを編み変えていくこと。
スポーツや文化、ボランティやNPO活動などが社会の網の目となっているような、
いわゆる緩やかなネットワーク社会が大切。「誰かが誰かを知っている社会」
(・・・これは、鳩山首相の所信表明演説にもあった話ですね。平田さんといえば、
現在内閣官房参与。鳩山首相の所信表明演説の作成に関わり演出もした方です。)
※鳩山首相の所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/200910/26syosin.html
文化や観光による都市の再生について、フランスのナント、大阪天神橋筋商店街「繁昌亭」、金沢21世紀美術館、北海道富良野市などの事例をもとに、大変わかりやすい話がありました。
成功事例から見えてくるのは、
・自分たちのまちの魅力を自分達で決定していく。=文化の自己決定力
(でないと東京資本のコンサルなどにしたいようにされちゃうよ。)
・自分たちでアイデアを出し、付加価値を作っていく。
付加価値を作っていく上で大切なのが、「子供達、若い人達が本物の文化に触れる、国際的なものに触れる経験。地方において行政がその機会を人々に提供しないと、魅力的なコンテンツが豊富な東京の一極集中がどんどん進む。地方ほど文化行政、芸術教育が重要!」
・これからは「文化力、コミュニケーション力、国際性」が地方の競争力を決定する
・文化は政策の重要なファクター
・ソフトの地産地消も大切
「日本は間もなくアジア一の経済大国ではなくなる。中国にGDP抜かれるのも時間の問題。
これからの若い人達が何を誇りに思い生きていくのか?日本人が日本の文化、芸術にほこりを持ち生きていくためにも文化が大事。文化は観光とも密接な関係。観光と文化を連動させて魅力的なパッケージを作る事も、これからの地方では重要な事。まちを元気にするには「よそ者、若者、馬鹿者」が必要。」
・・・まちを元気にするためのヒント満載のお話でした。
県財政状況が厳しい中、文化施設の廃止など懸念事項の多い現在の滋賀県。
ものを壊したり廃止したりする事は簡単ですが、県民と一緒に知恵を出し、文化の継承や場の観点からも十分な論議や可能性の追求をとことんする事が大切なのではないかと思わされた平田氏の講演でした。
(言うのは簡単、具体的にどうするか、大変難しい問題だとは思いますが・・・^^;)
第二部の文化・経済フォーラムでは、MOH通信でもお世話になっている、
新江州会株式会社森会長より、「経済至上主義の功罪」「人間の幸せとは何か」「持続可能型社会への移行」「生活者のライフスタイル」「もったいない(循環)おかげさま(共生)ほどほどに(抑制)」といったテーマについて、実体験や事例をもとにお話がありました。
交流会は参加者約200名。JAZZ演奏もあったりで、にぎやかなものでした。
◆滋賀県文化振興条例
http://www.pref.shiga.jp/c/kemmin-s/jyourei/jyourei.html
(滋賀県文化振興条例パンフレット)


(フォーラムパンフレット)

(資料:文化施設の歴史的発展状況、滋賀会館入場者数)

12月23日、大津市のピアザ淡海で県文化振興条例制定記念のフォーラムが
開催されました。
第1部「文化で滋賀を元気に!キックオフ・フォーラム」
・基調講演
平田オリザ氏「文化の公共性を問う〜なぜ今、地域に文化が必要なのか〜」
・パネルディスカッション「文化で滋賀を元気に!」
パネリスト
平田オリザ氏、青木保氏、嘉田由起子知事
コーディネーター
関百合子(県民文化課長)
第2部「第2回文化・経済フォーラム滋賀2009」
・講演
森建司氏(新江州株式会社代表取締役会長)
「企業における文化活動「「共生社会倫理」の目覚め」
・交流会

平田オリザ氏の講演よりメモ・・・
従来の日本型社会のコミュニティ機能が壊れてしまった今日において大切なのは、
意図的に自分たちでコミュニティを編み変えていくこと。
スポーツや文化、ボランティやNPO活動などが社会の網の目となっているような、
いわゆる緩やかなネットワーク社会が大切。「誰かが誰かを知っている社会」
(・・・これは、鳩山首相の所信表明演説にもあった話ですね。平田さんといえば、
現在内閣官房参与。鳩山首相の所信表明演説の作成に関わり演出もした方です。)
※鳩山首相の所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/200910/26syosin.html
文化や観光による都市の再生について、フランスのナント、大阪天神橋筋商店街「繁昌亭」、金沢21世紀美術館、北海道富良野市などの事例をもとに、大変わかりやすい話がありました。
成功事例から見えてくるのは、
・自分たちのまちの魅力を自分達で決定していく。=文化の自己決定力
(でないと東京資本のコンサルなどにしたいようにされちゃうよ。)
・自分たちでアイデアを出し、付加価値を作っていく。
付加価値を作っていく上で大切なのが、「子供達、若い人達が本物の文化に触れる、国際的なものに触れる経験。地方において行政がその機会を人々に提供しないと、魅力的なコンテンツが豊富な東京の一極集中がどんどん進む。地方ほど文化行政、芸術教育が重要!」
・これからは「文化力、コミュニケーション力、国際性」が地方の競争力を決定する
・文化は政策の重要なファクター
・ソフトの地産地消も大切
「日本は間もなくアジア一の経済大国ではなくなる。中国にGDP抜かれるのも時間の問題。
これからの若い人達が何を誇りに思い生きていくのか?日本人が日本の文化、芸術にほこりを持ち生きていくためにも文化が大事。文化は観光とも密接な関係。観光と文化を連動させて魅力的なパッケージを作る事も、これからの地方では重要な事。まちを元気にするには「よそ者、若者、馬鹿者」が必要。」
・・・まちを元気にするためのヒント満載のお話でした。
県財政状況が厳しい中、文化施設の廃止など懸念事項の多い現在の滋賀県。
ものを壊したり廃止したりする事は簡単ですが、県民と一緒に知恵を出し、文化の継承や場の観点からも十分な論議や可能性の追求をとことんする事が大切なのではないかと思わされた平田氏の講演でした。
(言うのは簡単、具体的にどうするか、大変難しい問題だとは思いますが・・・^^;)
第二部の文化・経済フォーラムでは、MOH通信でもお世話になっている、
新江州会株式会社森会長より、「経済至上主義の功罪」「人間の幸せとは何か」「持続可能型社会への移行」「生活者のライフスタイル」「もったいない(循環)おかげさま(共生)ほどほどに(抑制)」といったテーマについて、実体験や事例をもとにお話がありました。
交流会は参加者約200名。JAZZ演奏もあったりで、にぎやかなものでした。
◆滋賀県文化振興条例
http://www.pref.shiga.jp/c/kemmin-s/jyourei/jyourei.html
(滋賀県文化振興条例パンフレット)








(フォーラムパンフレット)



(資料:文化施設の歴史的発展状況、滋賀会館入場者数)


Posted by マツザキ@湖岸のほとり at 01:20│Comments(2)
│滋賀ネタ
この記事へのコメント
おはようございます。
相変わらず精力的に活動をしているようで!
今年一年お世話になりまsでぃた。来年もよろしくお願いいたします。
相変わらず精力的に活動をしているようで!
今年一年お世話になりまsでぃた。来年もよろしくお願いいたします。
Posted by すー
at 2009年12月31日 05:37

おはようございます。
大みそかも早起きですね。スタイルの一貫性素晴らしいです^^
こちらこそ今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
大みそかも早起きですね。スタイルの一貫性素晴らしいです^^
こちらこそ今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
Posted by マツザキ@湖岸のほとり at 2009年12月31日 05:51