湖岸のほとりのお仕事日記

東北関東を突然おそった地震、津波から10日。そして、福島第一原発はまだ予断を許さぬ状況です。

普通に来るはずであったであろう「明日」が突然、来なくなる。
信じられない事に多くの日本人が、そして世界が悲しみながらも時は刻まれて行きます。

今回の東日本大震災、神戸のときと違いインターネットが情報のインフラとして大きく機能しました。
リアルタイムで情報を受発信できるtwitter、ライブで映像を配信できるUstream、mixiやfacebookなどSNS・・・。

なかでも特に威力を発揮したのはtwitterでしょう。

被災地からの孤立、救援、物資不足、安否確認、避難所、炊き出し場所などなど様々な情報がリツイート（転送）され広がる。フォロワーの多い有名人、著名人も積極的に支援を表明し、【拡散希望】される情報をリツイートする。時間とともに義援金の募集や、救援物資の募集、ボランティア募集、自治体の受け入れ、原発に関する情報なども多くツイートされはじめています。

震災後、めまぐるしく情報が流れる中で、人々は有益な多くの情報をtwitterで得、自ら発信し、そしてシェアしました。電話、携帯に比べインターネットは比較的繋がりやすく携帯電話が繋がらない時でもtwitterで安否確認ができたという話しも聞きます。災害時のインフラとして利便性、そして強さを実体験出来る機会になったとも思います。

未曾有の災害と評されるように、テレビから流れる津波の映像はあまりにすさまじく、被災しなかった人々の中にも精神的に落ち込んでしまう人、体調を崩す人も多く出ています。悲惨な情報のながれるタイムラインの雰囲気にツイート出来なくなった人も多いと思います。


震災情報とともに心温まるエピソードや海外からの日本へのメッセージなどをまとめた「がんがれ日本」というサイトが立ち上り多くの人がその情報に心あたたまったと共感のメッセージもひろがりました。（前記事で私も触れました。）節電が叫ばれる中「節電ポスター」の制作をデザイナーが呼びかけ多くの賛同者がつくった質の高いポスターがサイトで無償で配布されています。
http://setsuden.tumblr.com/
節電が楽しめそうなポスターの数々。
こうしたクリエイティブの力って、こういう時こそ非常に大事だし大きな力になると思います。

共感、共鳴がtwitterで広がる。でも反面、負の部分もありました。
イベントの開催告知や日常の何気ないツイートに対する「不謹慎」「自粛せよ」の類いです。
震災直後にKYなツイートをするのは、さすがに人としていかがなものかと僕も思いますが、これも行き過ぎるとどうなんでしょう？一時タイムラインに「不謹慎」「自粛せよ」があふれ殺伐とした感じもありました。
あるいは裏付けのない不確かな情報（デマ）が拡散されたり、義援金詐欺まがいのツイートや、【拡散希望】とうたいWEBサイトへの誘導をさそうツイートなどもありました。こういった、よろしくないデマ、詐欺系ツイートは人々により暴かれ駆逐されて行くのもまたtwitterの特徴で、デマまとめサイトや見破り方がシェアされたり、基本twitterは危機に際しても「善が何となく守られる」場であったかと感じています。

本日、夕刻、10日ぶりに80歳の女性と16歳のお孫さんががれきのなかから救出されました。現場で救援活動に従事されてらっしゃる自衛隊、消防団の方々も体力的にも相当だと思いますが、さらに一人でも多くの救出を期待せずにはおれません。

本日現在死者8,450名、行方不明者合わせて2万1千人を突破したとか。（3/20 22:27NHK配信。警察庁のまとめ）・・・・・途方もない数字です。

かけがいない家族や身内、友人、同僚を突然失った方。
目の前で大切な人を助ける事が出来ず心傷ついている方。
家も職場もいろんな財産も全てを一瞬のうちに失った方。
自分たちの町そのものものが無くなってしまった方。

辛い辛い状況の方が今日もまた寒い避難所で過ごしていると思うといたたまれません。

滋賀でも様々な方々が、救援物資を集め現地に運んだり、各地で義援金・募金を集めたり、自分たちに出来る事に取り組んでらっしゃいます。あれだけの惨状を見ると、被災地以外にいると、申し訳ない気持ちになります。その事で落ち込む人も多いです。

滋賀咲くブログでも情報発信に役立てていただけるよう特設ブログを設けさせていただいております。
【東北地方太平洋沖地震】 滋賀支援・情報ブログ
http://shien.shiga-saku.net/
我々に出来る事は、いつも通り情報の発信拠点としてサイトをちゃんと運営する事。その事を第一義に少ないスタッフで、今も昔も頑張っています。

「知恵がある奴は知恵を出そう．力がある奴は力をだそう．金がある奴は金を出そう．『自分は何にも出せないよ・・』っていう奴は元気出せ．」

と言ったのは松山千春さん。

いまこそ、それぞれが出来る事を日々行い日本を止めない事。。。
それこそが、地域で生きる私たちが今、行わねばならぬ事であると思います。

本日、滋賀咲くブロガーさんが一人、ブログを閉鎖しました。
お店に関する記事が不謹慎だと非難された事が原因のようです。

何か違う。あの震災報道を見て、普通の精神状態でいれる人は少ないでしょう。ブログを閉鎖した方も・・・心、大変に折れていると思います。震災とご自身のご商売が非難された事に対して・・・。
僕も知っている方ですが、真摯に商売に励み、地域でも頑張っている方です。

東北が大変なことになった今、
復興には膨大なお金と時間、幾多の困難が待ち受けていると思います。これは、日本人みんなが背負って行かねばならない事になるでしょう。

日本を止めないためにも、地域が元気でなければならないのです。

滋賀咲くブログは「滋賀を元気にする」ブログポータルです。
個人、企業、団体問わず、そんな思いのある方がどんどん情報発信しみんなが生き生き元気になるための舞台（ちょっと大袈裟ですが^^;）だと思っています。

他人を非難する場所ではありません。

こんな時だからこそ、西日本が頑張らねばならない。
お店の話しを書いたブロガーが非難されブログ閉鎖に至ってしまう。おかしい。。。。。
そんな場所ではありません。

滋賀咲くブログは自由な場です。しかしながら、何でもOKの場では地域ブログの意味がない。
そのため、利用規約を設けさせていただいています。
http://www.shiga-saku.net/rule.php
そういった件（第三者の誹謗中傷）に関しては、真摯に考え対応していく所存です。
第三者の誹謗中傷をする人は、大手のブログサービスや他のサービスでしていただきたい。
（追記）いかなる場所でも第三者の誹謗中傷はよくないですね^^;失礼しました。

長くなってしまいました。

twitterにあった被災地以外（関東）の人を思う被災者のかたのツイートです。

「どうか被災地以外のみなさんは日常生活を送ることをためらわないでください　停電でそれどこじゃねえと言われるかもしんないけど　楽しいことをちゃんと楽しんでください　みなさんがくたびれてしまうと、いざ我々が頼りたいときに共倒れです。」 （7:59 PM Mar 14th @ihana45）