アナログの魅力。
なんやかんや便利な時代。
手書きで手紙を書いたり、書類を作成することも少なくなりました。
それだけに、いただくととても嬉しくなりますね…。
先日の日経MJの記事に、活版(かっぱん)印刷が人気とありました。
「活版でつむぐワタシの言葉」
(日経MJ 2011.2.23終面)
活版で名刺やメッセージカードを印刷したり、鉛の活字そのものを自分で作るなど、
若い女性に人気らしいです。
関西の老舗印刷会社の2代目らが結成した「関西活版倶楽部」主催のイベントも人気とか。
活版印刷で作る名刺もあり、その注文がtwitterやfacebookで入ってくるというのも面白い。
関西活版倶楽部
http://kappan.iinaa.net/
私が新卒で入社した会社は
「第一紙行」という会社でした。
折込チラシなど販促物や和菓子店のパッケージの制作の多かったその会社では、印刷は「版下」で入稿するものでした。
さすがに活版ではなくオフセット印刷の世界でしたが、文字は電算写植機で一文字づつオペレーターが拾い、その指示はデザイナーがQ数(ポイント数)、字詰めなど細かく指示します。印画紙であがってきた写植文字を切り貼りしつつ作るわけです。写真の切り抜きなども製版担当の職人さんが製版フィルムでマスクを切り作成していました。印刷物を作るには多くのスペシャリストの手作業が連携されていなければならなかったわけです。
それから20数年。。。
いまや印刷物は器用な人なら、素人でも作れる時代です。
・デジカメで撮影
・イラストレーター、フォトショップで印刷データ作成
・ネットで入稿
・宅急便で納品
これ全部一人で出来てしまいます。
デジタルカメラが現像を行い、デザイナーがソフトを使って写植、製版までしてしまっているわけです。
しまも、スピードパックとか使えば印刷も1日とかで出来てしまう。
エクセルやワードでも入稿できるサービスもあったりします。
ある面便利でスピーディーになりました。
昔のように、ラフデザインを元にプレゼンし、カンプを起こし、版下を作成し入稿、色校が何度も行ったり来たりしながら下版。晴れて印刷入稿となっていた時代からすると隔世の感があります。
初めて色付きで色校正をお客様も見るので,なんやかんや修正も発生します。
顔を付き合わせ、「ここの色もっと鮮やかに」「ここ赤味足す」「全体濁りとる」とかやってたわけです。今はカラー出力で打合わせしますからその中でほとんど確認ごとは終わってしまっている感じで、
昔ほどこってり打合わせは行わなくなりましたね。技術の進歩で効率化が進んだわけです。
技術は進歩し、時代は変化します。
しかしながら、人間が本来持っている生物としての感覚や感性。
行き過ぎた世界はその揺り戻しが何らかの現象となって起こるものと感じます。
あたかも振り子の原理のように。。。。。
デジタル全盛の今、活版印刷が密かなブームになる。。
Appleでも、iPhotoから利用できる「活版印刷カード」サービスを提供しています。
http://www.apple.com/jp/ilife/print-products.html#letterpress-cards
あたたかさを感じる、一手間かけたもの。
行き過ぎた時代に逆行するような、でも、とっても素敵なサービス。
活版で何か刷りたくなりました。。。