2007年01月15日

麦の家にて、百年を考える

萬世協会の新春講座の案内をMOH通信より頂戴し、
昨日14日出掛けてきました。
場所は大津市坂本。比叡山麓の小さな谷間にある「麦の家」。
昭和20年故松井浄蓮氏が仲間とともに開拓した場所です。
琵琶湖の向こうに美しく三上山が見えるのどかな所でした。

麦の家にて、百年を考える
葦葺屋根に畑と田んぼが周りの雑木林に美しくとけ込む風景に
懐かしさを覚えます。

麦の家にて、百年を考える
MOH通信2号(2004年8月)の記事

麦の家にて、百年を考える
「麦の家」は築約50年の伝統的な古民家。
囲炉裏のある居間には全国から約75名の方々が集まりました。

今年の新春講座ではMOH通信の発行母体である循環型社会
システム研究所の森代表の講演が行われました。
講演のテーマは
「生物資源産業が農業といえるのか
     〜人は経済のためだけに生きるのではない〜」
企業人として会社を引っ張ってこられた森さんが話される内容は
示唆に富んでいる。色々とおかしな事件の多い現代であるが、
いまならまだ間に合うかもしれない。

ご家族4世代8人で自給自足の生活を営む
「麦の家」主人山崎さんの話も大変に興味深いものでした。
核家族化の進行で失われてしまった家族の有り様・・・・・
子供達の学びの機会の喪失・・・・・。

おうみ未来塾の入塾式で総合地球環境学研究所所長の
日高敏隆先生からお聞きした
「集団で生きる」の講演でも
同じような事を語られていた事を思い出しました。

麦の家にて、百年を考える
講演のあとには、「麦の家」で取れた野菜を使った手作り料理を
いただきました。お雑煮のお餅は前日につかれたもの。
囲炉裏の炭火で焼かれただけに香ばしい。
素朴ですが味わい深いお料理でした。

山崎さんが紹介された本を購入させていただき帰路につきました。

麦の家にて、百年を考える
百年の食 〜食べる、働く、命をつなぐ〜」(小学館/著 渡部忠世先生)

森代表は講演の中で「100年先の事を考えた企業経営を」と
おっしゃいました。100年ね〜。明日の飯の種で必死な状況下、
頭ではなんとなく理解できても、なかなかピンと来ない。

100年ね・・・・・。


帰宅後ポストに大きな封筒でDMが届いていた。
以前定期購読していたナショナル・ジオグラフィックからだった。
いつもより封筒がでかい!「特別なお知らせです。」とある。

麦の家にて、百年を考える
コピーはこうだ。
もうこの世界は、見られなくなるかも知れません。
 この1月号より、4号連続企画、シリーズ「地球の悲鳴」が
 始まります。米国ナショナル ジオグラフィック協会が設立
 されてから最初の100年は地球を探検して
 知識を蓄えることに力を入れてきました。
 これに続く100年は、私たちが生きている、このかけがえの
 ない地球を守っていくことに力を入れてまいります。

ナショジオ。。。今年は購読を再開しよう。

100年後、子孫は元気にやっているのだろうか・・・?
琵琶湖は生きているだろうか・・・?



同じカテゴリー(MOH通信)の記事画像
一日一生 「湖国と文化」中井二三雄編集長逝く
小杉農園にて・・・
「MOH通信」執筆者懇談会5
同じカテゴリー(MOH通信)の記事
 一日一生 「湖国と文化」中井二三雄編集長逝く (2009-12-09 22:03)
 小杉農園にて・・・ (2007-05-20 01:08)
 「MOH通信」執筆者懇談会5 (2006-09-09 12:19)

Posted by マツザキ@湖岸のほとり at 00:29│Comments(5)MOH通信

この記事へのコメント
>100年先の事を考えた企業経営

企業の寿命が30年と言われる(最近はもっと短くなっている?)中で、100年先を考えることってすごいことですよね。
私は常に今の利益よりも、5年後、10年後の安定経営の元になることを優先してやっていますが、それ以上はどうしても予測がつきません。
ただ、地球の100年後を考えることは誰でもできて、一番大切なことですよね・・
なかなか自分が生きていない時代のために一生懸命になることは、やりたくてもできないことなのですが。
こういう情報を発信していくことも滋賀咲くサイトの一つの役割かもしれませんね。
Posted by 芋焼酎 at 2007年01月15日 08:59
>芋焼酎さま
100年先を考える経営者になりたいですね 笑
その前に5年、10年後の安定経営を考える経営者が先ですね。
精進精進!頑張ります。
100年後の地球を考えると言うとたいそうですが、結局は、
日々の生活の中で、自分が少しづつ出来ることを実践する事ですね。
FMのCMでありますが、「水を出しっぱなしにしない」「鍋の底より火を大きくしない」
当たり前のことを当たり前にする。一人一人が実践できれば大きな力になりますもんね。。
Posted by マツザキ@湖岸のほとり at 2007年01月16日 00:14
マツザキさん

お久しぶりです。
最近、初対面の方から「ブログ見てます。」というお言葉をよくいただきます。

先日も京都のある大お得意先の社長さんから、弊社社長に新年のご挨拶の電話があった時、「常務のブログ見てますよ。」と言われたらしいです。。。

うれし恥ずかし何とやら…ですね。
Posted by 若大将 at 2007年01月17日 23:20
>若大将様

>初対面の方から「ブログ見てます。」というお言葉をよくいただきます。
うれしいですね (^^ゞ
最近私も色々な方から言われます。徐々にではありますが輪の広がりを
感じます。
皆さんのおかげですね。。。ありがとうございますm(__)m
Posted by マツザキ@湖岸のほとり at 2007年01月18日 01:29
マツザキ様

いつも、お世話になりありがとうございます。
マツザキさんの応援は心強いかぎりです。

麦の家の山崎代表も大変喜んでいただきました。
「心根が同じで、他方面で活躍されている方々とお会いするチャンスはめったにないものねえ。いやあ、よかったよ!」
ホットしました。

トラックバックに詳細を掲載いただき、助かります。
ホント嬉しい。

嘉田知事と森会長との対談も、うまくいきました。
両トップが、同じ心で、手を取り合うことが確認できました。(ほっ。)
Posted by 辻村琴美 at 2007年01月31日 14:50
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。